東京笹塚に、様々な場づくりを実践しているメンバーが集い、急遽ワークショップを開催。

▼Re:Vision!　藤岡延樹（enju）

未曽有の大災害
いま僕らにできること
それぞれのさまざまな思いを胸に
ともに集い・ともに居る場を

▼持続可能な社会づくりプロデューサー　吉澤卓（たく）

激甚被害にあった方の困難は想像を絶しています。
原発で待避した方の不安はいかほどか。

東京横浜あたりでも、比べることはできないけれど、
いろいろな気持ちを抱えながら表層だけが流れていっている人々がたくさんいることと思います。

私たちはきっとその気持ちを通して暮らしていく時間をしばらく過ごすことになるのでしょう。

私たちは私たちなりに暮らしを再度立ち上げ、そして
被災した人々にすこしづつ希望を膨らませてもらえるようにしたいと思います。

▼fence works　田中　聡（Tanaka so）

東京のとある一画にタイワハウスという場所があることはご存知でしょうか。
http://minna-no.co.jp/th/

ここは日々様々なワークショップや会議、また、フリースペースとして場が
開かれている空間です。当初参加を予定していたプレイバックシアター日本
大会終了後に東京の仲間と集まる予定でした。

しかし、震災が起こりプレイバックシアター日本大会は中止になり、東京
行きがなくなりかけたとき、仲間の１人である吉澤卓氏と連絡を取り、
震災後の状況、動向、今後をシェアしました。

地震後、多岐にわたる情報により自分たちの内面が強く揺れ、内面震度は
極限に達し強い葛藤を引き起こしていることを言葉として交感しました。
そのなかで、葛藤に拘束され動けなくなっている（STOP！している）
自分がいることに気付いたのです。

そこで、「いまはまだ人命救助、確保が最優先であり、多くのイベントが
自粛傾向にあることは知っているけれど、今までもそうしてきたように
どんな状況下においても座りたい。場を開きたいと言っている自分がいる
なぁ」と僕は彼に告げました。

すると吉澤氏は再びタイワハウスを紹介してくれ、ぼくの仲間も集まるから
起こることをみんなで囲みましょうと返答してくれました。

そんな経緯で始まったこの場は、様々な手法を学んできた仲間や、ただ語り
たい人、なんとなく来てみたという人まで参加可能です。もしかすると、
何かのテーマについての議論やワールドカフェ、あるいは非構成的エンカウ
ンターグループ、プレイバックシアター、ちょうど同志が同時刻に開催して
いる大阪でのWSとの連携などがあるかもしれません。

いずれにしても、グループが始まり、その場にとって必要なことが起こり
ます。そして私たちはそれを囲み、静かに受取ることとなります。




そんな話をしていると、昨年聞いたある話を思い出しました。佐賀県での
ことです。佐賀市にある佐賀城には家来たちが集う３２０畳の段差のない
空間があります。その場には城主の座る、いわゆる高座はありません。
そこで城主は家来たちにこう説いたそうです。

「それぞれに役割はあろう。しかし、いのちに高さはない。」

ぼくは全ての人にその人にしかできない役（割）があるとおもいます。
そしてそのような一人一人が集まって、ときに語り、歌い、踊り、どんな
ことでも表現し、いのち揺すぶりあうこと。


今度はそのあたたかいバイブレーションが全世界に波及することを切に
願っています。