心理学系の人からは「古典」または「基礎・基本」と位置づけられて、本気で顧みられることがなくなったように見受けられるカール・ロジャーズのパーソンセンタードアプローチ。

現在このアプローチを研究・実践している場は、日本でも珍しくなってきています。それは、結果や成果、効果や即効性を求める現代の価値観から見れば、古いもの、使えないもの、または人や場をコントロールできない危険なもの（カウンセラーやファシリテーターから見て）として映るからかもしれません。（何もしないことへの恐れ、面白いポイントです）

この勉強会では十数年このアプローチを実践（というかそこに生きてきた）人々と共に、今、静かに広がりつつある、パーソンセンタードアプローチというものに迫っていきたいと思います。僕も仏教（殊に浄土真宗）の立場から、その相違点（仏教とカウンセリング／東洋と西洋／宗教と科学）や、いま自分に見えている視界をシェアしたいと思います。

Re:Vison！代表　藤岡延樹

みなさん

こんにちは。
この度、パーソンセンタードアプローチ（ＰＣＡ）の読書勉強会を
開催する運びとなりました。

開催する目的は３つあります。

現在フェンスワークスではエンカウンター・レボリューション（ＥＲ）
というエンカウンターグループを集中的に行うイベントを開催しています。

それらのグループを行うにあたって「ファシリテーターは一体何を
しているのか」「場へどのような影響を及ぼしているのか」
「相手中心というけれど、自分の気持ちはどう扱えばいいの」・・・
などなど、たくさん問いが生まれてきています。
そのような、今あなたが抱えている問いへの取り組みと、場への洞察を
深めることがひとつめの目的です。

ＥＲやその他の場でエンカウンターグループを行っていたり、
日頃ＰＣＡの関わりがある方々が集まり、お互いの経験を
語り合い、学びあう場を持ちたいと思います。


2つ目は、今回取り上げる本に出てくる項目がとても興味深かった
というのがあります。たとえば・・・

・どうやら「PCAのカウンセラーを志す人が陥りやすい問題点」が
あるらしい。それをどのように突破するのか。
・ロジャースの3条件には他にも3つの条件がある。全部で６つ。
・肯定的配慮は相手を好きになることとは違う。
・もともと「治療」という概念のないＰＣＡ。精神分析的なアプローチを
ＰＣＡ風に言語化するとどうなるか。
・ＰＣＡの弱点！？

などなど、ページをめくるのが楽しみでしかたがない本です。


3つ目は、現在、龍谷大学助教で、長年に渡ってＰＣＡを実践してきた
森洋介さんと、浄土真宗の僧侶でＰＣＡへの造詣が深い藤岡延樹さんと
共に場を開けるということです。

森さんはＰＣＡを即興劇や、福祉の場で実践されてきました。その経験値は
彼の人柄（在り方）に端的に表れています。ぜひ皆様にもお会いいただき
たい方の一人です。
また、藤岡さんは「実はＰＣＡと関わりが深い仏教」の立場からの
参加となります。どんな経験談、言葉が出てくるでしょうか。楽しみです。

ご興味のある方はぜひご参集ください。


フェンスワークス
田中 聡

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「パーソンセンタードアプローチ 読書勉強会」
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-----開催日-----
第１回２０１２年４月　９日（月）
第２回２０１２年４月２５日（水）
第３回２０１２年５月　７日（月）
第４回２０１２年５月２３日（水）
第５回２０１２年６月　７日（木）
第６回２０１２年６月２０日（水）

--------時　間---------
１９：３０～２２：００

--------参加費---------
各回　１,５００円（会場費、お茶菓子代）

--------定　員---------
６名

--------場　所---------
studioCAVE（スタジオケイブ）
http://www.fenceworks.jp/access.html

-----必要なもの------
本勉強会では、テキストとなる本をご購入いただく必要があります。

□□勉強会テキスト□□
「パーソンセンタード・カウンセリングの実際
--ロジャーズのアプローチの新たな展開--」


・デイヴ・メァーンズ[著]
岡村達也、林幸子、上嶋洋一、山科聖加留[訳]
諸富祥彦[監訳・解説]
・コスモス・ライブラリー　星雲社(発売)
・価格：１,７８５円（税込）
http://www.kosmos-lby.com/books/shosai018.html